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ウェブは斬新過ぎると成功しない!?

ウェブサイトによるコミュニケーションは、文字と画像(図像)によりおこなわれます。
大半のユーザーは、無意識のうちに文字で情報の多くを取得し、画像(図像)からの情報は補助的に扱っています。どんなレイアウトデザインでも、自分の探している情報がそこにあるかどうかを多くの文字から瞬時に判断しています。このため、画面の配置(レイアウトデザイン)に関しては、ユーザビリティ(情報の探しやすさ)という点で、そろそろパターンが固まってきました。
ウェブデザイナーとしては、個性が発揮できる唯一の分野なので、今までにないような斬新なものにしたいところですが、会社サイト、通販サイトなど目的がはっきりとしたサイトでは、情報取得がしやすい使い勝手の良いサイト画面の配置(レイアウトデザイン)には、斬新な個性はあまり必要ありません。お客様の中からも、「斬新で個性的なデザインを」というリクエストをいただきますが、正直なところ、奇をてらわないほうがサイト運営は成功します。

たとえば、自動車は外観のデザインは百花繚乱というべきほど、個性があふれていますが、運転手から見えるハンドルやメーター、ウィンカーを出す操作部などは、ほぼインターフェイスが共通しています。エアコンの操作部も、オートタイプにしろ、マニュアルタイプにしろ、温度調整、風量調整など、2種か3種のパターンになっています。こんなところで奇をてらったところで、運転のしやすさ、安全性の確保という点で、無駄なことなのです。

ウェブサイトにはそれぞれ目標があり、たとえば映画の予告サイトであれば、映画そのものの雰囲気を醸し出し、本篇を見たくなるように誘導する必要があります。ですから、本篇すべてを理解するようなコンテンツは存在しません。あくまでも、映画館への誘導が目的であって、すべての情報は開示せず、作品の個性をウェブサイトのデザインでも主張することになります。来訪するユーザーも、あらすじと出演者と制作に付随する情報の一片を望んでいます。

一方、会社サイトや大学サイトなど、異なる属性のターゲットユーザーを対象とするウェブサイトの場合、来訪者はそれぞれ知りたい情報が大幅に異なります。情報取得のゴールも情報の内容により異なります。違う目的をもったユーザーを振り分け、情報取得のレベルを超えて、満足させる画面の配置(レイアウトデザイン)とは、多くのサイトで取り入れられている「王道」そのものになります。ユーザーは、多くの時間を割いて、さまざまなサイトを閲覧しています。その中で無意識のうちに「使いやすいサイト」「情報検索しやすいサイト」の画面の配置(レイアウトデザイン)を学習しています。

「この位置には、この情報へのリンクボタンがあるはずだ!」そんなことを無意識のうちに求めながらマウスを動かしています。もし、その位置に該当するものがなければ、瞬間的に「期待に対する裏切り」を感じ、そのサイトに対する信頼感を一気に失います。この期待はずれが連続すると、失望は怒りに変化し、そのサイトの運営者に対しても同様の感情をもちます。この時点で、そのサイトは不成功となるわけです。ファンを増やすどころか、その逆になってしまったのです。

サイト制作にあたっては奇をてらわず王道を行くほうが、無難を超え、成功への近道でもあるわけです。

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アーティス
アーティス
創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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