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仕事と働き方についての考え10「人生を楽しむ」

この記事は、アーティスの代表者である池谷が自身の仕事と働き方についての考えを、社員に向けて発表したものです。
もともと社内文書であるため、広く外に向けて発信する文書と比べると書き方や内容に違和感を覚える箇所もあると思いますが、あえてそのままの状態で掲載します。
また、2014年の9月に書かれた文書であるため、当時の就活状況等、現在とは若干ことなる部分もあると思いますがご了承ください。

人幸せな人生とはどんな人生なのか。

人間であれば誰しもが幸せな人生を送りたいと願うものだと思います。
では、幸せな人生とはどんな人生なのでしょうか。

お金や欲しいモノを手に入れることでしょうか。
好きなことを存分にやることでしょうか。
人から認められ、愛されることでしょうか。

確かに、幸せには、欲しいものを手に入れ、自分が好きなことをやり、人から認められ、愛されるという、自分のための喜びを味わうことでもあると思います。
ただ、それは受け取る幸せ、つまり自分のためだけのインプットの幸せです。

しかしインプットの幸せには、その一方で、与える幸せつまり、アウトプットの幸せが対になってあるのだと思います。

アウトプットの幸せとは?

通常は、お金や欲しいモノを手に入れるという目的を果たすためには、働かなければなりませんが、働くということは、その手に入れるという目的を達するための手段に過ぎないのでしょうか。
人から認められ、愛されることは、人の役に立ち、人を愛することと対になっていますが、それもやはり手段なのでしょうか。
働くこと、人の役に立つこと、人を愛すること、それらこそを目的とし、それ自体を喜び楽しめたら、そしてそれ自体が、好きなこととなり存分にやれるのであれば、それこそが本当に幸せな状態なのだとそう思います。

仕事とは、自分の力を使い、新たな価値を創り出し、人の役たち、世の中を動かし前進させていくことです。
この世にたった一人の、かけがえのない自分だからこその価値を創り出し、世の中の役に立っているという実感ができることはとても素晴らしいことだと思います。
自分の努力や創意工夫次第で、自分の仕事が生み出す価値はどんどん増え、世の中に与える影響も大きくなっていきます。そしてその過程で自分自身がどんどん成長していき、また出来ることが増えていきます。

だからこそ仕事は面白いのだと思います。

そして仕事を楽しめれば、人生も楽しめるとそう思います。

「このごろどうされていますか」
「毎日家に居て、やることがなくて困っていますよ」
「絵はいかがです」
「前ほどはおもしろくなくなっちゃった」
「ゴルフは」
「これもおもしろくない」
「じゃ 何がおもしろいんですか」

一瞬の間を置き あなたはわたしの耳に口を寄せ ささやいた

「仕事 本当におもしろいのは仕事だけ」

稲妻となって 私を打つ言葉であった社長を引退した本田宗一郎氏(本田技研工業の創業者)と作家、城山三郎氏との会話

どれだけ感動し喜ぶことが出来たかを自分自身に問いかける

ある程度齢を取ってくると、自分の死というものが自然と少しずつ考えられるようになってきます。いや、あえて自ら積極的に考えるべきことなのかもしれません。
自分の最後の日はどんなだろうか。
その時、自分の人生を振り返って、いい人生だったなと心からそう思えるだろうか。

生まれてから死ぬまでの時間、どれだけ深く、どれだけたくさん感動をすることが出来たかが、その人にとっての人生の味わいの深さなのだと思います。だから、どれだけ感動し喜ぶことが出来たか、それがたくさんある人ほど幸せな人生だったということなのだと思います。
そしてその感動は、じっと待っているだけでは味わうことが出来ず、自ら動き、自分以外の外のなにかとふれあい、新しいものを見、あるいは自分自身と真摯に向き合い、人とかかわり、そして自分から何かを生み出し、それに対するフィードバックを得ることによって味わうことが出来ます。

どれくらいたくさんの価値を自分は生み出したのだろうか。
どれだけ感動することが出来たのだろうか。

それに満足できればそれが幸せなのだと思います。

オンとオフ

良く、オンとオフという言い方をします。
つまり、仕事をする時間がオンで、それ以外の余暇などの時間がオフという風に使われます。

でもそうなのでしょうか。

仕事を含めた生活のすべてがオンで、夜寝ている時間がオフなのではないでしょうか。
もっと言えば、生きている時間がオンで、死ぬことがオフなのではないでしょうか。

であれば、オン、つまり生きている時間をどれだけ楽しめたかが、幸せだったかどうかになるのではないでしょうか。

アーティスの会社サイトのインターネットドメインは「asobou.co.jp」です。
その名の通り「あそぼう」という意味です。
それを企業ドメインである「.co.jp」につけました。

仕事をするのが会社なはずなのになぜ、遊ぶこと奨励するようなドメインなのか。

遊びは楽しいものです。
夢中になって日が暮れて真っ暗になるまで遊んだ日々の記憶がある人も多いでしょう。
既存の遊びに自分たちのルールを加えて面白くしたり、新しい遊びを考えたりと非常にクリエイティブです。
遊びと仕事って、よく正反対に位置しているように考えられています。
でも本当に仕事に没頭しているのは、実は遊んでいるのと同じなのではないかと思えることがあります。
本当に人生を楽しむ人は、遊びのように仕事を楽しめる人なのだと思います。

仕事を楽しんで下さい。
そして人生を楽しんで下さい。

18世紀から19世紀にかけて活躍した作家、シャトーブリアンの言葉と、有名な喜劇王、チャップリンの言葉に、とても感慨深いものがありますので最後に紹介しておきます。

人生の達人は、仕事と遊びの区別も、労働時間と余暇、心と体、教育と娯楽の区別もつけない。両者の違いがわからないのだ。何をするのであろうとひたすらに至高の状態を求め、仕事か遊びかの判断は他人に委ねている。本人にしてみれば、常に両方を行っているようなものだ。フランソワ・オーギュスト・ルネ・シャトーブリアン
はたらくことは生きることだ。わたしは生きることを愛している。チャールズ・チャップリン

この記事を書いた人

池谷 義紀
池谷 義紀株式会社アーティス 代表取締役
1998年アーティスを設立し、インターネット通信販売をはじめとした数々のウェブサイト構築を手がける。ユーザビリティという言葉自体が耳慣れなかった頃よりその可能性に着目。理論や研究だけでなく、実際の構築と運営という現場で積み重ねてきた実績がクライアントの信頼を集めている。
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