初心者向けGoogleアナリティクス【第7回:コンバージョン分析 アトリビューション】
初心者向けGoogle Analytics第7回目の今回は、コンバージョンの「アトリビューション」について解説をしていきます。
アトリビューション>モデル比較ツールでわかること
アトリビューションのメニューにあるモデル比較ツールでは、コンバージョンに直接つながったチャネルのみを評価するのではなく、それ以前のチャネルの間接効果も含めてチャネルの貢献度を評価することができます。
前回解説したマルチチャネルも間接効果を分析するものでしたが、アトリビューションでは「コンバージョンに対する各チャネルの貢献度」についてコンバージョンの価値をどのように割り振るかルールを決め、そのルールに基づいて分析することができます。
アトリビューションモデルとは?7つの種類を解説
コンバージョンの価値をどのように割り振るかのルールを「アトリビューションモデル」と言い、デフォルトで7つ用意されています。
アトリビューションモデルの種類
下記7種類のアトリビューションモデルがあります。アトリビューションモデルでは、コンバージョン経路にあるチャネルを接点と呼びます。
モデル名 | 説明 |
---|---|
終点 | コンバージョンに至る前、最後に経由した接点にすべての価値を与える。 |
最後の間接クリック | コンバージョンに至る前、最後に経由した接点にすべての価値を与える。 ただし、ノーリファラー(ダイレクトトラフィック)は無視する。 |
AdWords広告のラストクリック | コンバージョンに至る前、最後に経由したGoogle AdWordsの広告にすべての価値を与える。 |
起点 | コンバージョンに至る前、最初に経由した接点にすべての価値を与える。 |
線形 | コンバージョンに至るまでに経由したすべての接点に均一に価値を与える。 |
減衰 | コンバージョンに至るまでに経由した接点のうち、最初に近い接点ほど高い評価を与える。 |
接点ベース | コンバージョンに至るまでに経由した接点のうち、最初と最後のチャネルに高い価値を与える。 |
モデル比較ツールの使い方
例えば、商品の購入がコンバージョンで、その商品のブランドがまだ十分に認知されていない場合、サイトを知ってもらうきっかけを作った起点となるチャネルを把握することが重要です。
「起点」モデルを選択することで、サイトを初めて訪れたきっかけとなる接点を把握することでき、まずサイトを訪れてもらうためにはどのような施策が適しているのかを検討することができます。
さいごに
今回は「モデル」を使用して間接効果を把握するアトリビューションについて説明しました。「起点」のモデルを例に挙げましたが、商品の性質によって選択するべきモデルは変わります。継続的にサイトに訪問することがコンバージョンにつながるような商品の場合は、「線形」のモデルが適しています。最適なモデルを選択することができれば、より合理的な対策に行なうことができます。
第2回:集客分析
第3回:行動分析
第4回:コンバージョン分析 目標設定
第5回:コンバージョン分析 eコマーストラッキング
第6回:コンバージョン分析 マルチチャネル
第7回:コンバージョン分析 アトリビューション

アーティス

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