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カタログ通販会社こそiPadを使うべき

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一昔(十数年)前は、通販というと、カタログ通販のことを指していましたが、市場環境が変わっていく中で、テレビ通販やラジオ通販が売上を伸ばし、そして今はネット通販が主戦場になっていることは間違いないでしょう。

カタログ通販各社も、パソコンや携帯での販売に主軸を移していく中で、今年誕生した、iPadに関しても、千趣会やニッセンなどは、いち早く取り組み始めていますね。

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iPadは電子書籍であるという捉え方

iPadは、パソコンや携帯電話の延長にある、デバイスだと考えられることが多いと思いますが、私は、カタログ通販の会社がiPadでの販売を考えるときには「キーボードが無い、タッチ式のパソコン」とか「ディスプレイが大きくなったiPhone」という見方ではなく、あくまでも本来言われていた「電子書籍」であるという捉え方をするのが良いと思います。

それは何故か。

同じネット通販ではありますが、パソコンや携帯電話と、iPadでは使われ方や期待されていることが違うと思うからです。
カタログという紙媒体と違い、デジタルデータの送受信で表示をさせるウェブサイトは、ロングテールの例え通り、膨大な商品を見せられることが強みですが、それが故に、いかに効率よくユーザーが求めている商品にたどり着かせるかということに配慮する必要があります。
そのことは、画面が小さく操作性の制約も大きな携帯電話ではなおさらです。
つまり、基本的な操作方法である「リンクをクリックする」という手段で、データベースから、条件や嗜好にあった商品を検索するようなイメージです。

しかし、本来カタログ通販の魅力は、目当ての商品にたどり着くまでの効率性ではなく、表紙をめくって、1ページずつ見ていく雑誌的な楽しみがあるところにあります。
カタログが届く楽しみ、届いたカタログをめくって、それぞれのカテゴリーや特集ごとに工夫を凝らした、(紙上での)売り場を眺める楽しみ。
そういったところがカタログ通販の良さです。

そう考えると「電子書籍」として見たときのiPadは、カタログが持っていた面白さに、デジタルの良さを加えた、カタログ通販会社にとって何よりのデバイスだと言えると思います。

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池谷義紀

池谷義紀

株式会社アーティス 代表取締役
1998年アーティスを設立し、インターネット通信販売をはじめとした数々のウェブサイト構築を手がける。ユーザビリティという言葉自体が耳慣れなかった頃よりその可能性に着目。理論や研究だけでなく、実際の構築と運営という現場で積み重ねてきた実績がクライアントの信頼を集めている。
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