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知っているようで知らない!? 句読点(。、)の役割と付け⽅「20のルール」

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文章を書いている時「句読点を付ける位置はここでいいのかな……」と悩んだ経験はありませんか?
句読点の意味はなんとなく知っているものの、正しい使い方を説明できる人は少ないと思います。
適切でない句読点の文章は読みづらいだけでなく、文章の意味が変わってしまうこともあります。この記事では、句読点の役割や覚えておくべき句読点20のルールについて紹介します。

句読点とは

句読点(くとうてん)とは、句点(くてん)と読点(とうてん)の総称で、文章の終わりや区切りに付ける記号です。

句点は「。」のことで、原則として文章の終わりに付けます。

読点は「、」のことで、文章を読みやすくしたり、内容を正しく伝えるために付けます。

句読点を付ける目安としては、1文あたり句点が80文字程度に1回、読点が20~30文字程度に1回つけるのが読みやすい文章とされています。

句点のルール

まずは句点のルールについて紹介します。

「句点なんて文章の最後に付ければいいんじゃないの?」と思う人が大半でしょう。
基本的はその通りで、句点の使い方を間違っている人はほとんどいないと思います。

ただし、()や!などの記号を使う場合は注意が必要です。

1.「!」「?」の後ろに句点は付けない

感嘆符「!」や疑問符「?」のあとに句点は付けません。
記号が連続して読みづらくなるからです。

 【例】

  • あきらめるんじゃない! まだ試合は始まったばかりじゃないか!
  • 私のブローチを見ませんでしたか? どこかに落としてしまったようで。

2.「」の末尾には句点は付けない

感嘆符「!」や疑問符「?」と同じ理由で、「」の文末に句点は付けません。

 【例】

  • 彼は「逃げられた」と静かにつぶやいた。

3.()は文章によって句点の位置が変わる

文章の最後に()を使う時は、()の後に句点を打つのが基本的なルールです。

 【例】

  • 私は週1回、ジョギングをしている(大した距離ではないが)。

ただし、書籍から出展を明記する場合や編集者などのクレジットの場合は()の前に句点を付けます。

 【例】

  • 集中して物事を見つめる時間を、どれだけ持続できるか。その長さで、あなたの知性をはかることができます。(中谷彰宏著『知的生活の達人 知性で運を開く』)
  • 他人の期待に耳を傾けてはいけない。自分の人生を生き、自分の期待に応えるのだ。(タイガー・ウッズ)

読点のルール

読点の役割は「読みやすくする」「正しく伝える」という曖昧な表現のため、句点と比べるとはっきりとした基準がありません。
なんとなく付けている人や、間違った使い方をしている人が多いのはそのためです。

読点を付けるべき、以下のルールを覚えておきましょう。

1.文章の主題部分が長い場合、その後に付ける

 【例】

  • この規則に従って行動することは、いつか身に危険がおよぶ可能性がある。

2.文章の中止するところに付ける

 【例】

  •  彼はさっと顔色を変え、上着を羽織らず外に飛び出した。

3.固有名詞や並列になっている語句の切れ目に付ける

 【例】

  • 会員になるためには、氏名、住所、電話番号を伝えなければならない。

4.条件や理由を説明する語句の後に付ける

 【例】

  • もし先生に見つかったら、ひどくしかられるにちがいない。
  • 理由を説明してもわかってもらえないので、ずっと黙っていた。

5.言葉を隔てて修飾する語句の後ろに付ける

 【例】

  • こっそり、相手のカードと取り換えた。

6.接続詞やその働きをする連語の後に付ける

 【例】

  • しかし、試験終了までまだ時間はある。
  • そうはいっても、彼のスキルでは限界だ。

7.感動詞の後に付ける

 【例】

  • やあ、久しぶりだね。
  • いいえ、そうは言っていません。

8.提示した言葉の後に付ける

 【例】

  • 彼女の夢、それは自分の目で世界を見ることだ。

9.修飾部分が長く続く場合、大きな切れ目に付ける

 【例】

  • 去年の冬のスキー場で安く買った、淡い青色のウール製のニット帽をかぶる。

10.文の成分を倒置した場合、その間に付ける

 【例】

  • そうっと振り返った、いくらなんでももう見送ってはいないだろうと思いながら。

11.文の途中に主部を置いた場合、その前に付ける

【例】

  • 去り際の彼の言葉について、私は一晩中考え続けた。

12.助詞を省略した箇所に付ける

 【例】

  • ロシア文学の本、1冊貸してください。

13.文章の中に「主語と述語」が複数ある場合、その間に付ける

【例】

  • 私は明日の大会のために早く寝たが、彼は夜の街にくりだした。

14.言葉や考えなどの引用範囲を明確にするために付ける

【例】

  • それは契約違反だ、と言い返した。

15.同種類の言葉が連続して読みにくい場合に付ける

【例】

  • そのためには、ただただこの仕事を続けるしかないのだ。
  • その瞬間、先輩の目に涙があふれた。

16.文章の意図を明らかにするために付ける

【例】

  • 私は、家事をしながら音楽を聴いている妻の様子を伺っていた。
  • 私は家事をしながら、音楽を聴いている妻の様子を伺っていた。

17.逆説を強調するために付ける

【例】

  • ピアノよりギターの方が好きだが、演奏に関してはピアノの方が得意だ。

大事なのは読み手への思いやり

なんとなく感覚で付けていた句読点にも、さまざまなルールがあることがわかったと思います。
ただ大切なのはルールを丸暗記するのではなく、読みやすく正しく伝えるために句読点を意識することです。

ぜひ、読む人のことを考えながら自分の書いた文章を見直してみてください。きっとより良い文章になります。
句読点を付けるも付けないも、読み手への思いやりなのです。

句読点の歴史

ところで、そもそも句読点はいつごろから使われはじめたのでしょうか。

平安時代など古い書物を思い浮かべてください。
句読点はありませんよね。
もともと日本には句読点の文化がありませんでした。
それが明治時代に入ると、誰でも読みやすくするために句読点が使われるようになりました。

句読点が誕生した経緯は諸説あるようですが、急激な西洋化が進む中で英語の文書を目にする機会が増え、文章内で使われていたコンマやピリオドに影響を受けたといわれてます。

句読点を使ってはいけない文書

日本には、今でもゲン担ぎのような風習が根強く残っています。

縁起の良いこと、おめでたいことに区切りをつけないよう、年賀状や結婚式の招待状、賞状、証書、挨拶状、感謝状など、お祝いごとの文書には句読点を使わないのがマナーとされています。

ゲン担ぎ以外にもう一つ、お祝いごとの文書で句読点を使わない理由があります。

それは「相手に敬意を表すため」

句読点の歴史の中で「誰でも読みやすくするために、句読点が使われるようになった」と紹介しましたが、句読点を付けることは「点や丸がないと文章が読めない人」と、相手を見下す意味合いも含まれるようになりました。

「句読点がなくてもご理解いただけると思いますので」という相手の知性に敬意を払う意図から、もう一つの句読点を使わない文化が生まれました。

お祝いごとの文書では句読点を使わないことはもちろん、その理由まで理解していれば、あなたの知性にも敬意が払われるかもしれませんね。

さいごに

いかがでしたでしょか。

句読点の役割や歴史、具体的なルールに触れ、「これまでより自信をもって句読点を付けられるようになった」と思ってもらえたら嬉しい限りです。

読む人のことを考え、思いやりの心をもって句読点を意識するように心がけましょう。


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