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メールの送受信ができない!? RFC違反メールアドレスを知っていますか?

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お客様にメールを送信する際に、何度もメールアドレスを聞いて確かめたけどメールが送れない、注文フォームで正しいメールアドレスを入力してもエラーになってしまうというお問い合わせがよくあるといった経験はございませんか?
それらの原因として、メールアドレスの国際基準「RFC」に違反したメールアドレスを使用している可能性があります。

今回はRFC違反メールアドレスについて分かりやすく解説していきます。

RFCって何?

RFC(Request For Comments)とは、インターネットに関する技術の標準を定める団体であるIETF(インターネット技術標準化委員会)が正式に発行する文書を指します。RFCでは、インターネットに関する技術や仕様、運用規則などが定められており、現在のインターネット技術の実質的な国際標準となっているものが多く存在します。

参考:RFCの一覧(ウィキペディア)

RFCの中でもメールアドレスに関連する文書が「RFC5321」「RFC5322」です。

参考:RFC5321(日本語訳)RFC5322(日本語訳)

RFC違反メールアドレスとは?なぜRFC違反が存在するのか?

RFC違反メールアドレスとは、RFCで定められている仕様・要件に準拠しないアドレスのことを指します。
具体的な例については後ほど解説していきますが、RFC違反のメールアドレスの多くは携帯電話のメールアドレス(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jpのキャリアメール)に該当します。

これらのRFC違反メールアドレスは、携帯電話同士(キャリアメール間)では送受信できても、プロバイダやレンタルサーバからは送信できない(携帯電話へ送信するとエラーや失敗、送信拒否になる)場合があります。
現在Gmailでは、RFC違反のメールアドレスは取り扱うことができません。(送受信ができない)

ただし、すべてのキャリアメールが該当するわけではない。

このRFC違反メールアドレスは、2009年3月頃までdocomoおよびauで作成することが可能でした。
現在では、各携帯電話キャリアのシステムがRFCに準拠したメールアドレスしか発行できないようになっています。

参考:NTTドコモ、メールアドレスのルールを変更 〜 ピリオド連続などが使用不可に

つまり、すべてのキャリアメールにRFC違反の可能性があるわけではなく、2009年3月以前に作成されたキャリアメールに限りRFC違反の可能性があることになります。

では、どのようなメールアドレスがRFC違反に該当するのかについて解説していきます。

RFC違反メールアドレスとなるケース

RFC違反メールアドレスとなるよくあるケースをご紹介します。

【ケース1】 アットマーク(@)の直前やメールアドレスの先頭にピリオド (.) がある

例1).abcd@example.co.jp
例2)abcd.@example.co.jp

【ケース2】 アットマーク(@)より前で、ピリオド (.) が連続している

例1)abcd..@example.co.jp
例2)ab..cd@example.co.jp

【ケース3】 半角英数字と一部の記号※以外の文字列を含んでいる

※一部の記号(. ! # $ % & ‘ * + – / = ? ^ _ { | } ~ )

例1)ab[cd@example.co.jp
例2)ab@cd@example.co.jp

注意) ただし、@の前の部分全体を「”」で囲んでいる場合は許可される場合もあります。(例:”ab..cd”@example.co.jp)

フォーム構築時に配慮すべきこと

メールアドレスはメーラーでの送受信だけでなく、お問い合わせフォームやECサイトの注文フォームなどのメールフォームでも使用します。
RFC違反のメールアドレスを登録してきても、ユーザとのメールでのやり取りはできないわけですから、フォームに入力するユーザに対して「このメールは使用できませんよ」と明示し、そのままのメールアドレスでは登録が完了できないような仕組みにすることが必要になります。

しかし、「このメールアドレスはRFCに準拠していません」というメッセージでは、理解できないユーザが大半です。
RFCを理解していなくても、入力されたメールアドレスは使用できない形式であることを注意してあげることが好ましいかと思います。

また、間違えてピリオド (.)を連続して入力してしまったのようなタイプミスの場合においても、フォーム入力時に気づかせてあげることにもつながります。

エラーメッセージの表示例

入力後のエラーチェックでRFC違反に該当する場合に下記のようなメッセージを表示。

エラーメッセージの表示例

まとめ

  • RFCとは、インターネットに関する技術や仕様、運用規則などが定められている文書であり、国際的なインターネット技術のルールとなっている。
  • RFC違反メールアドレスとは、RFCで定められている仕様・要件に準拠しないアドレス。
  • RFC違反メールアドレスの多くは、2009年3月頃までに作成されたキャリアメールに該当する。
  • 現在のキャリメールでは、RFCに準拠したメールアドレスしか作成できない。
  • RFC違反メールアドレスとなるケース
    ⇒ アットマーク(@)の直前やメールアドレスの先頭にピリオド (.) がある
    ⇒ アットマーク(@)より前で、ピリオド (.) が連続している
    ⇒ 半角英数字と一部の記号(. ! # $ % & ‘ * + – / = ? ^ _ ` { | } ~)以外の文字列を含んでいる
  • お問い合わせフォームなどのメールフォームにおいても、RFCに準拠していないメールアドレスを入力したユーザに対して、分かりやすい注意を促すことが大切。
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