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スマホやATMでの導入が進む生体認証(バイオメトリクス認証)とは?

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皆さんは生体認証を知っていますか?最も近い例として、スマートフォンのロックを解除する際の「指紋認証」があります。
パスワードを打たなくてもホームボタンに指紋をあてるだけで素早くロックが解除されます。とても便利ですよね。

指紋だけではなく、Apple社のiPhoneXでは、顔で個人を識別する顔認証が導入されています。巨大テーマパークの入場ゲートでも顔認証システムが導入されました。顔をカメラに向けるだけで識別ができるので、こちらも利便性が高いシステムです。

今回はそんな現代の人々の生活に浸透しつつある生体認証についてご紹介します。

生体認証(バイオメトリクス認証)とは?

生体認証(せいたいにんしょう)とは、バイオメトリック(biometric)認証あるいはバイオメトリクス(biometrics)認証とも呼ばれ、人間の身体的特徴(生体器官)や行動的特徴(癖)の情報を用いて行う個人認証の技術やプロセスである。Wikipedia

近年では声紋、静脈、虹彩、筆跡などを使った認証技術の実用化も進んでいます。

生体認証に使われる身体的特徴・行動的特徴

生体認証の歴史

生体認証の歴史は19世紀後半にさかのぼります。

1890年代:「指紋法」が提唱され、指紋が不変性を持つことが証明される。

「指紋法」とは、その特徴によって分類し、個人を識別する方法。イギリスのハーシェルが始め、ゴルトンが完成。コトバンク

1908年:日本に導入される。

日本の警察が採用し、犯人の指紋を採取して照合するなど、犯罪の捜査に用いられています。

1960年代:指紋照合の自動化が始まる。

主に軍事施設や原発での使用が始まりました。

参考記事:バイオメトリクス市場総調査 2004(株式会社富士キメラ総研)

2001年:生体認証が急速に普及する。

アメリカで起きた同時多発テロをきっかけに人々のセキュリティへの関心が高まり、空港などで生体認証の導入が広がりました。生体認証技術が世界トップクラスのNECでは、2000年代後半から、顔認証のシステムを世界各地に展開しています。

参考記事:生体認証(NEC)

Apple社では2013年9月に発売のiPhone5Sからに指紋認証(Touch ID)が採用され、2017年11月に発売されたiPhoneXから顔認証(Face ID)が採用されました。

[iPhone]歴代iPhone早見表をまとめてみました(2019年前期時点)

生体認証のデメリット

個人の生体情報は生涯不変、唯一のものであり、他人による「なりすまし」の被害を受ける可能性が低いと言われています。文字や数字のパスワードを入れる手間もなく、利便性は高いのですが、一方でデメリットも存在します。

1. 生体情報を抜き取られると、リスクが高くなる。

先述した通り、生体情報は生涯不変、唯一のものとなるため、外部への流出を防ぐことができれば高い安全性を持つパスワードになります。しかし、万が一指紋を複製されるなどして生体情報を抜き取られてしまった場合、安全性においてリスクが高くなります。

生体情報を抜き取られた場合の危険

2. 身体の変化によって認証不可能になってしまう可能性がある。

ケガや病気によって、認証を行っていた身体の部位に変化があると、認証を受けられなくなる危険があります。

ケガによって認証を受けられなくなる危険

3. 別人が認証される可能性と、本人が認証拒否される可能性がある。

生体認証システムでは、コンピュータが他人を他人であると認識できず本人として認証してしまう割合=「他人受入率」と、本人が認証しているのに本人であると認識できず認証を拒否してしまう割合=「本人拒否率」が相反の関係にあります。
つまり、安全性を高めようとすると誤って本人を拒否する確率が高くなり、反対に利便性を高めようとすると誤って他人を受け入れてしまう確率が高くなるということです。安全性・利便性どちらを重視するかによって、システムの許容値を変える必要があります。

他人受入率と本人拒否率

さいごに・生体認証の今後

上記のようなメリット・デメリットを考慮し、生体認証と暗証番号の両方を入力する「複合生体認証」というシステムがあります。現在は銀行ATMなどに導入されはじめています。

そして生体認証自体、日々新しい技術が開発されており、2020年の東京オリンピックでも活躍を期待されています。

NECの顔認証システム、東京2020 オリンピック・パラリンピック大会に採用

生体認証(バイオメトリクス認証)は、今後ますます普及していくことが考えられます。
生体認証についてよく理解し、業務はもちろん、生活の中でも安全性の高いセキュリティを意識していきたいですね。

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