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AdWordsのCTRを改善する「広告表示オプション」

リスティング広告を運用する上でKPI※の1つであるCTR(クリック率)。多くのターゲットユーザーに自社の広告をクリックしてもらうためには、ユーザーの目に留まりやすくすることが求められます。

そのために、入札単価を上げて上位掲載を狙ったり、広告文のクリエイティブを工夫してユーザーへの訴求力を高めたりする方法がありますが、今回はAdWordsの機能「広告表示オプション」についてご紹介していきます。

※ KPI(重要業績評価指標):目的を達成するための過程をクリアできているかを計測する指標

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広告表示オプションとは?

広告表示オプションとは、「広告見出し」「表示URL」「広告文」で構成されるテキスト広告に、ビジネス情報(住所、電話番号、ショップの評価、フリーテキストやウェブページへの追加のリンクなど)を加えて表示する機能です。

通常のテキスト広告の例

広告表示オプションが設定されている例

赤枠の箇所が広告表示オプションで設定された内容です。

広告表示オプションが追加されると通常のテキスト広告よりも占有面積が広がるため、より広告を目立たせることができます。単に目立たせるだけではなく、よりユーザーの関心が高いページへ誘導できる、直接電話を受けられるなど様々なメリットがあります。

広告表示オプションの設定には追加費用はかかりません。ただし、広告がクリックされた場合には、通常と同じクリック課金されます。また、設定したら必ず表示されるものではなく、入札単価や広告の関連性、検索結果ページのスペースなど、さまざまな要因によって掲載が判断されます。

では、手動で設定できる6種類の広告表示オプションについてご紹介していきます。

1. サイトリンク表示オプション

メインの「広告見出し」に加えて、サイト内の複数のページへのリンクを広告文の下に表示できます。
通販サイトの場合、各商品カテゴリページのリンクを掲載するとで、よりユーザーの求める情報へダイレクトに誘導できます。

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PC表示の例

PCやタブレットの場合は、2~6個のサイトリンクが表示可能で、スマートフォンの場合は最大4個のサイトリンクが表示可能になります。各リンクに説明文を設定することもでき、場合によってはサイトリンクの下に設定された説明文が表示されることがあります。

2. 住所表示オプション

お店や営業所などの住所や電話番号、スマートフォンであればユーザーの現在地からのルートをGooglemapに表示するためのボタンを広告文の下に表示できます。
ショップや飲食店など来店型のビジネスをされている場合、来店促進や店舗での購入を促すことができます。

広告見出しをクリックした場合と同様に、住所をクリックした際にも通常と同じくクリック課金されます。住所表示オプションを利用するには、Google マイビジネスという別サービスを AdWords アカウントと同期させる必要があります。

3. 電話番号表示オプション

テキスト広告と一緒にPCであれば電話番号が表示され、スマートフォンの場合はさらに通話ボタンを表示できます。
電話での問い合わせが多い商材や、緊急性の高いサービスを提供している場合に有効です。

広告見出しをクリックした場合と同様に、通話ボタンをタップして電話をかけてきた際にも通常と同じくクリック課金されます。

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スマートフォン表示の例

また、電話番号表示オプションでは、スケジュールの設定ができるため、営業時間など電話を受け取れる時間に合わせたスケジュールを設定することができます。

4. アプリリンク表示オプション

テキスト広告と一緒にGoogle PlayやApp Storeなどのアプリストアへのリンクを表示できます。

広告見出しをクリックした場合と同様に、ダウンロードリンクをクリックした際にも通常と同じくクリック課金されます。
Android・iOSそれぞれの設定ができるので、対応しているOSに応じて選択することができます。

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スマートフォン表示の例

5. レビュー表示オプション

テキスト広告と一緒にレビュー記事やランキングなど第三者からの客観的な評価を広告文の下に表示できます。
レビューを表示させることで、商品やサービスの購入・利用を検討しているユーザーのモチベーションを高めることができます。

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PC表示の例

レビューを登録してもすぐには表示されません。Googleが登録された内容を確認し、第三者による正しい評価と承認される必要があります。レビュー表示オプションの要件についてはこちらをご覧ください。

レビュー表示オプションは、スマートフォンやタブレット端末には表示されません。
また、レビューをクリックしてもクリック課金はされません。

6. コールアウト表示オプション

標準の広告文に加えて、商品やサービスについての補足説明(キャッチフレーズ)を表示できます。
標準の広告文は全角の場合、19文字×2の制限があるため、広告文だけでは伝えきれない情報をアピールしたい際に有効です。

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PC表示の例

コールアウトは、アカウント・キャンペーン・広告グループの単位別に最低 2 ~4 個まで登録できます。コールアウトが表示されるか、いくつのコールアウトが表示されるかは、そのコールアウトの順序、長さ、成果によって決まります。

また、コールアウトを設定する際にはいくつかの決まりがあります。


  • 1つのコールアウトにつき文字数は半角25文字、全角12文字まで。
  • 感嘆符、文頭の句読点、絵文字は使用できず、句読点は多用できない。
  • 他のコールアウト、広告、サイトリンクと同じテキストをコールアウトのテキストに使えない。

コールアウト表示オプションの詳しい要件についてはこちらをご覧ください。

さいごに

今回ご紹介した「広告表示オプション」は、AdWordsの管理画面にある「広告表示オプション」タブから簡単に設定できます。
また、設定したそれぞれのオプションに対して、表示回数やクリック数・クリック率などのパフォーマンスも確認することができます。

どれも設定自体には費用はかかりませんので、目的応じて適切な表示オプションを設定し、効果を検証しながらクリック率の改善につなげていきましょう。

この記事を書いた人

田村 奈優太
田村 奈優太事業開発部 次長
印刷会社の営業を経て、2008年にアーティスへ入社。webディレクターとして多くの大学・病院・企業のwebサイト構築・コンサルティングに携わる。2018年より事業開発部として新規サービスの企画立案・マーケティング・UI設計・開発に従事している。
資格:Google広告認定資格・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル
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